ネオ・ユニバース

星の降る夜のことでした(Twitter:@salz_zrm)

わたしと、わたしの好きな人のはなし

わたしの好きな人の話をする前に、少しだけわたし自身のはなしをしたいと思います。名前はおしおと申します。イントネーションは「押尾」ではなくて「お塩」と呼んで頂けると嬉しいです。Twitterでは普通にしおという名前にしているのですが、結構同じ名前の方がいらっしゃるので、今現在はちょっぴり遊び心を込めて「しお(ひとつまみ)」と表記しています。あくまでもスタンスは塩です(?)。

 

前置きが長くなりましたが、そんなわたし、実は中学生くらいまではジャニーズが苦手でした。

 

というのも、我が家ではあまりTVを見る習慣が無かったのです。もちろんTV自体はありましたが、両親が観せてくれないのではなくて、わたし自身がTVに興味がなかった、それだけです。わたしと同年代の人であれば大抵が観てたであろう「笑う犬」「あいのり」「エンタの神様」その他諸々の番組をわたしは一度も観たことがありません。小学生までは夜の8時には寝なくてはならなくて、高学年になってからは週に一回、木曜日(だったかな?)だけは「どっちの料理ショー」だけは観せてもらっていた、そんな環境で育ちました。

 

だから学校で友達が「昨日のエンタの神様観た?」などと話している間は、何をしていたかなあ、確か本を読んでいたと思います。TVの向こう側の人に憧れるより、目の前に広がる活字の世界が好きでした。当時住んでいた家の目の前が公園だったのですが、その公園に植えられている木によじ登っては(木登りするくらいの活発さは持っていたようです)適当な枝にトートバッグをひっかけて、中から文庫本を取り出して読むという不思議な子供時代を送っていました。

 

なのでジャニーズが苦手というよりは、アンチTV派と言う方が的確だったのかもしれません。だってそんな番組観たことないから分かんないんだもん。芸能人の名前と顔なんて一致しないもん、と。

 

そんなわたしがジャニーズに興味を持ったのは高校生になってからです。忘れもしない2008年。そう、ちょうど嵐の国立コンのDVDをお母さんが職場の人から借りてきたから仕方ない、一緒に観るか…そんな軽い気持ちで再生したあの瞬間にわたしのアンチジャニーズな気持ちは一瞬で弾け飛びました。

 

登場の瞬間、割れんばかりのファンの歓声。

目に鮮やかなうちわの数々。

涙をこらえながら笑う嬉しそうな女の子たち。

 

それに応えようとする嵐のみんな。

とんでもない舞台装置。

大きな大きなスクリーン。

めまぐるしく変わる衣装。

可愛い曲と格好いい曲のギャップ。

空は飛ぶし火は吹くし、レーザー光線もバンバン飛んでる。

 

なんなんだろう、この世界は。

なんなんだろう、この胸の高鳴りは。

なんなんだろう、この眩しさは。

 

魅了されました。

 

これがジャニーズ。これが、友達たちが熱狂しているジャニーズというものか。

心の一番深いところをぎゅうっと握られた、そんな感覚でした。

 

それからというものの、今まで本を読んでいた時間をわたしはTVを観る時間へと変えていきました。その頃には流石に深夜まで起きることが許されていたので「嵐の宿題くん」をリアタイしてみたり、バイト先の潤担のお姉さんが優しくてなんでもDVDを貸してくれたので、それらを貪るように観ていました。Aの嵐が好きでした。

 

現場に行くなんて考えはありませんでした。だって嵐はTVの向こう側の人だったのだもの。国立でコンサートをやる人たちに、会えるわけがなくて。え?何?担当制度?担当…なにを担当するの?あ、タレントを担当するの?よく分からないシステムがあるのね。へええ、わたしみたいにTVだけでジャニーズを応援している人のことをお茶の間って呼ぶのか、うまいネーミングだなあくらいに思っていました。

 

 

さて、そんな感じでようやくジャニーズへの扉を開いたわたしでしたが、随分と自己紹介が長くなってしまいました。これからようやく本題に入ります。嵐の茶の間おたくだったわたしは、気づいたら何故かJr.担になっていたのです。どうしてなのか、その話はまた次の機会にお話できればと思います。


 


わたしの好きな人は、いわゆる「ジャニーズ」らしく*1ありません。それはとてもよい意味で。

 

 

ちょっとおっとりしていて、ちょっと不器用で、ちょっとダンスが武道めいてて、ちょっと他の人より真顔の率が高い子です。よく見切れる子です。フリーダンスのレパートリーが少なくて、とりあえず指ぱっちんをしてなんとかやり過ごそうとしています。舞台から捌けるのも格段に他の子たちより早いです。あっという間に視界からいなくなってしまいます。俺が俺がとカメラの前に行く性格の子たちの一歩後ろで、ひとり空虚を見上げながらぼんやりと立っていたりします。そこに一体なにがあるのかとツッコミを入れたくなる方向を見ていたりします。

 

素朴な子です。ギラギラと輝くクロムハーツとかゴローズのようなジャニーズ御用達のアクセサリーはつけません。誠実で真面目でまっすぐな子です。なんだか放っておけなくて、ターンの軸がしっかりしていて、指の先まで神経がすうっと通っていて、たまーに見せる笑顔がとても可愛い子です。笑う時には口元を隠すように手を添えるその姿も可愛い、本当に可愛い、その姿は無駄にエレガント。

 

ダンスは先にも言った通りなんだか武道めいています。空手経験者だからでしょうか。その振り付けは手刀なのかしら?と思うような鋭さで手のひらをシュッと繰り出してきます。おっとりしているので、ワンテンポずれることはよくあります。そのおかげ(?)で群衆の中にいても見つけやすいです。人のサポートには長けています。番組の収録中にセットが壊れたら、フレームの外でそっと直そうとしたり*2します。でも残念ながらフレームの外なので映りません。惜しい!

 

そんな彼、意外にも自ら履歴書を送ったと言うのだから驚きです。送った理由ですか?「必殺仕事人のヒガシ先輩に憧れて」です。渋いでしょう、痺れるでしょう。

 

 

わたしの好きな人は、高橋実靖くんといいます。

 

 

なんて座りの良い、凛とした名前なんでしょうか。惚れ惚れしてしまいます。必要なものがきちんと過不足なく収まっている、綺麗な名前の男の子。ひらがなで書くと、たかはしさねやすくん。まろやかで可愛い感じがします。それもまた素敵。

 

今年の春で高校3年生になります。いわゆる高校生無所、に位置づけされるでしょうか。最近一緒に踊っているのは根岸くんや前田くん、影山くんや目黒くん誠治くん。2014年9月の舞台*3でバックに付きました。身長の関係か、たまに寺西くんや孝良くんたちのようなお兄さん組にぽいっと入ってたりします。年齢でいうと神宮寺くんや羽生田くん、宮近くんや顕嵐くんたちと同い年の1997年生まれ。同期は岸優太くんです。

 

どこをどうみても「ジャニーズ」らしくない純朴な好青年である実靖くんが、わたしの自慢の自担です。

 

 

*1:例えばバッグをジャニ持ちするとかプライベートではティアドロップをかけてるとか、限りなく個人的イメージであって、しっかりとした定義ではありません。ごめんなさい!

*2:JJL#94だったでしょうか、神宮寺くんが登場した瞬間に壊した階段のセットでした。懐かしいね。

*3:日生劇場で上演されていた「台風n Dreamer」では初めて彼の誕生日当日に公演があり、ジャニーズWESTさんたちが舞台上でお祝いしてくれました。その時の彼の嬉しそうな顔が忘れられません。